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導入文
 その男と初めて出会ったのは凶作の年の収穫祭の夕暮れだった。
 ここ数年、インガリアと大陸北方はかつて例をみない凶作だった。我らの契約都市、領邦グルッテンアリアも麦の多くを南方の父皇国や東大陸からの輸入に頼っていた。
 そんな中行われた収穫祭は神々に来年の収穫を懇願しようと、半ば必死の祭りであった。人々の表情も長く続いた凶作にあきらめ、無理矢理にでも来年の豊作を信じようとしていた。


契約の門について
 都市と契約している部族が出入りするときに使用する門
 その門を通過することは契約の更新であり精算である。
 それ以外の場所から出入りすることは契約の破棄であり、生存の放棄である
 契約の民はいずれかの領主の下で町にまつわる様々な仕事を請け負う民族。
 少女オルトリンケンはグルッテンアリアの契約の民。
 おそらく城周辺の給仕とかそういう係り。
 契約の民以外はそうちょくちょく町から出られない。
 町をわたる力を持つ彼らを拡散する目的で契約の門がある。
 領主の令息ウルトワルトとの恋とか
 オルトリンケンは解放をもくろみウルトワルトに近づく。しかしウルトワルトの秘密を知り力になるべく契約の民としての力を発揮する。
 ウルトワルトは城の給仕の少女に惹かれて行く。自分に課せられた運命を知り、彼女を利用することで未来を紡ぐ決意をする。
 しかしそれはオルトリンケンの命を危険にさらす行為ともなる。
 自らの選択によりウルトワルトを生かすため行動し、次第に自分の気持ちに気付くオルトリンケン
 愛する少女を危険にさらし生きながらえる自らに苦悩するウルトワルト
 しかし、事件を契機に物語の方向が変わり始める。
 北の災厄により揺れる国家。隣邦デンクウィランガの突然の侵攻によりグルッテンアリアは占領。
 契約の民は選択を迫られる。
 すなわち、デンクウィランガを主として契約を結ぶか、生存の道を閉ざすかであった。
 ウルトワルトの命を握るオルトリンケンは契約の門を突破し命辛々ウルトワルトのもとにたどり着くがやがて彼に何かを託して死ぬ。
 何かを託されたウルトワルトは秘密の危機を回避しやがて戦争が終わり領邦を取り戻し領主となる。
 ってところで、どうか?

登場人物
公子ウルワルト
 グルッテンアリアの領主の令息
 ある秘密によりあることをし続けなければ命を失うことに
少女オルトリンケン
 グルッテンアリアの契約の民
 城の給仕をしていた。その傍ら各地の情報を収集する間者でもある。
 自由になるためウルトワルトに近づき、あるモノの供給を引き受けることに

舞台
領邦グルッテンアリア
 ベトニ連邦の一国。ベトニ戦争末期の14日間隣国デンクウィランガに占領される。
 領主は3親等以内に3つの家系の全ての血を引くものが継承する。2代前の領主に近いモノほど継承権が強い。実質3家から順番に出ている。

ウルワルトの病気 その世界での禁忌に触れる様なもの
 オルトリンケンは禁忌を犯すことでウルトワルトを癒す。
 それは契約の民としても禁忌、もしくはケガレ
 領主が14日間の占領を受け入れた背景には次期領主のケガレの隠匿もあったのかも。
 近親相姦に近い家系なので血に由来するモノである可能性もあるね。

領主ウルワルトの14日間
 ベトニ戦争ある貴族の手記

領邦グルッテンアリアの占領から終戦まで的な

華族エルドラクテンの逡巡
契約の門
あるいは、領主ウルワルトの14日間