~Ingaria~
 
“手紙”で見るサクト神聖同盟とインガリア地方
 
“手紙”の舞台となるのは中央大陸東方、インガリアの地。
まずはストーリーに合わせて追っていきます。
地図と共にちょっとだけ深くインガリアをのぞいてみましょう。
 
Ingaria
到達暦968年 第1期 『WrantzからGnubieへの手紙』
到達暦968年 第1期 『GnubieのWrantzへの返信』
到達暦968年 第2期 『WrantzからGnubieへの報告』
 
968年第1期の半ば、インガリアの北方、ヴァヌクアーンへ旅立っていたヌービエの基に旧友ランツから手紙が届きます。
インガリア(Ingaria)
サクト神聖同盟の約半分を占める平地。

ヴァヌクアーン(Wanuquane)
インガリア北方の都市。
サクト神聖連盟の領邦の中では最北端。
と言うことで田舎町であると推測できる。
 
 
ヌービエがヴァヌクアーンに出発したのは968年第3期と推測されます。
彼が一般的なルートをたどったならばウェディンから首都ベトニへと北上し、ウーダンを遡りヴァヌクアーンという道程でしょう。
ウェディン(Wedine)
インガリアのほぼ中央にある領邦もしくは区画。
ヌービエとリビンが同棲していた。

ベトニ(Betni)
サクト神聖同盟の中心となる商業都市。ウーダンと支流が出会い、街道と交わる位置に建てられた流通の都。

ウーダン(Wudan)
ネコノケとネギフの国境付近から流れ出てアッパラを通りノルト・インガリアを通過しガーブ湾へと注ぐ、インガリアの母なる河。
主要な交通のルートである。
 
ランツの手紙からヌービエとリビンがウェディンで同棲していた事が解りますが、ウェディンは都市名ではなく区画名である可能性もあります。
この時点でランツも同じ都市内で暮らしている可能性が高いのですが詳しいことは不明です。
 
この手紙はリビンがシェンディディアのアカデメイアに向かった直後くらいに書かれたもののようです。ヌービエ達が暮らしていた部屋は引き払ったようです。
シェンディディア(Xenditia)
アカデメイアのある都市ダンスクとの境界線あたりにある。センデキオを招聘して研究を行っている事を考えると周辺の自然環境を含めてかなり環境の良い土地であることが推測される。

アカデメイア(Akademeia)
中央大陸全土の散在する学園、図書館、研究所。
その発足は古く到達暦600年代の極早い時期にミナセにより建てられた。世俗の国家権力より一歩引いたギルドであり本部は福音京カノンの大アカデメイア。

センデキオ(Sendequio)
カラバ・ファルシスタの封印を越えて神代の魔法や技術を体得する異常体質のこと。
特定分野に対する現代の技術の限界を超えた理解や発想を得る代わりに体力が著しく衰え寿命を縮めてしまう病でもある。
 
 
ヌービエがランツに返信します。気持ちの整理がつかないままヴァヌクアーンへと逃げたようで、いまだに突っ張っている感があります。
最も、ヌービエがアカデメイアに位ったらおそらく発狂していたためそこらは仕方ないとも言えます。
 
ランツはシェンディディアでリビンに面会します。
ちなみにランツは一貫してリビンを「彼」と呼称していますがこれはリビンを男だと思っているとか、三人称代名詞に男女の区別がない言語だと推測されます。
一方でヌービエがリビンを「彼女」と呼んでいるのは嫁とか妻とかそんな感じの親しみを込めた呼称であると思われます。
 
 
前半 〜ベトニ戦争勃発までくらい
到達暦968年 第3期 『WrantzへのGnubieの早文』
到達暦968年 第3期 『Wrantzの日記』
到達暦968年 第4期 『GnubieのEarweに託された手紙』
到達暦970年 第1期 『Libineからの届かぬGnubieへの手紙』
到達暦968年 第4期 『GnubieがLivineに宛てた手紙』
 
インガリア北端のヌービエがいち早く異変に気づきランツへ警告の手紙を送ります。
ランツの妹アーヴェとはすでに合流した模様。
北の国シンサンでの異変はやがてランツへも伝わります。
シン=サン(Xin Xan)
サクト神聖同盟の北に位置する国家。
北大陸系の民族によるちょっとエキゾチックな国である。
968年第3期後半、アカノと共にアッパラへと侵攻。
これをもってベトニ戦争の火ぶたが切っておろされる。

アカノ(Akano)
サクト神聖同盟北方の山岳民族。

ノルフ・インガリア(Norf Ingaria)
北インガリア、インガリア平原の概ねベトニから北の地域を指す。
この場合はサクト神聖同盟の北方を指し、北インガリア、アッパラ、ネギフ、ネコノケあたり。
 
ヌービエとアーヴェはツァンデリオ経由でナーフへ逃れようとしているようです。
ツェンデリオ(Zenderio)
世界の中心方面。サクト神聖同盟でいうとネコノケあたりか。

ナーフ(Narf)
直訳すれば南方となるが、おそらくこの場合アメヨリスあたりを通りシェンディディアを目指したのだと思われる。

ヌービエとアーヴェの避難ルート
地図を見るとかなり不自然なルートである。アカノの山岳地帯はサクト神聖同盟の勢力圏であるが第一の戦場となるアッパラはヴァヌクアーンから見れば西方、つまりツェンデリオである。
まあ、当時開戦前でありヴァヌクアーンを落とされると川沿いに南下されるおそれがあったためアマヨリスを目指すのは悪くないかもしれない。
実際の避難ルートはおそらくヴァヌクアーン→アカノ山岳地帯→ネコノケ共和国→世界の中心→オージャイ父皇国→アマヨリスだろう。
足がなんだったのかも気になるところ。
 
なぜか世界の中心に辿り着いた二人。ヌービエは神々の狂気を見て、精神的に深い傷を負います。暴走したりする前に手紙を書き、アーヴェを誰かに託します。
世界の中心(Zender Eidem)
文字通り第二新世界の真ん中。中央大陸のほぼ真ん中にあり、到達暦596年までは当時世界最大の勢力だったカラバ・ファルシスタの首都だった。
東京23区くらいの面積の巨大な塔が建っており、この世界そのものを惑海につなぎ止めていると言われている。
到達暦596年にミナセの反乱によりカラバ・ファルシスタが滅びる以前は神代の魔法や技術を保存、発展させる組合も多数ありそれらの遺跡がヌービエの精神にダメージを与えたと思われる。
なお、世界の中心自体は山に囲われたかなりアクセスの悪い場所でミナセの統治が終わり各地で国家が芽生え始めた頃には忘れられたか伝説となった場所である。
一方でカノンの大アカデメイアの流れをくむ各地のアカデメイアにとっては福音京カノンと並ぶ聖地である。
 
なんだかんだ言って戦争が終結します。
リビンが終戦まで手紙を書かないと言うことはない気がしますので、これは一段落ついたという報告の手紙でしょう。
この手紙でヌービエもセンデキオであった可能性が示唆されます。
世界の果て(Westen ort Ingarios)
文字通り世界の端っこ。未だそこに到達した者は居ないとされる。
インガリアからだと東の大洋を渡って東大陸を横断し果ての大洋を越えたところにある果ての環陸の絶壁を越えればたどり着けるかもしれない。
東西南北の果てに神々がこの世界に降臨したときに使った桟橋があるという。
この手紙では地理的な世界の果てという意味ではなく冥府とか彼岸といった意味で使われている。人は死んだら世界の果てにある神の国へ旅立つとか。

神々の時代の終止符(Bjule ench Karaba Farsister)
到達暦596年、カラバ・ファルシスタ西北、ミナセの長官であったココこ・ミーンは本国に対し反旗を翻す。
本国カラバ・ファルシスタの3分の1の兵力を持つ奥義遣い達の第二兵団を持って世界の中心に侵攻した。
この戦いの結果、中央大陸の約半分を領有し世界全土に影響力を持ったカラバ・ファルシスタは消滅し、神代の魔法である奥義の使い手は散り散りとなり歴史の表舞台から姿を消すことになる。
そして623年にミナセが内乱により崩壊すると中央大陸各地に国家が形成されていく事となる。
これにより、到達暦元年の第五領域の降臨以降、世界に影響を与えてきた旧世界と神々の呪縛は徐々に薄れていくことになる。
 
後半 〜ベトニ戦争終結までくらい